閉鎖病棟に入院した理由は?中はどんな感じ?外泊や面会は自由なの?

※2019年3月24日更新済み

 

こんにちはー!るなです(^^)

 

 

実は私は、閉鎖病棟に入院したことがあるんです。

 

 

しかも、閉鎖病棟でも一番閉鎖的な「檻の中」です^^;

 

 

※正式名称は「保護室」らしいです。

 

 

今回は、なぜそういうところに入院しないといけなくなったか、また閉鎖病院の中の様子はどうなのか?

 

 

そういった内容をお伝えしていこうと思います(^^)

 

 

健康な方は、ほぼ閉鎖病棟なんて入院したことが無いはずですので、お楽しみに^^;

 

 

スポンサーリンク

薬の過剰摂取(OD)の連続だった私

 

私はもう15年位前から鬱病で、精神科や心療内科に通院していましたが、精神的に安定しない時には薬を決められた量よりもかなり多く(持っている薬全部とか)飲んでしまって(これがOD)、

 

 

何度もICUに運ばれていました。

 

 

何度も何度も繰り返していたため、

 

 

「このままでは身体にも良くないし、助からないこともある」

 

 

ということで、入院専門の精神病院に入院を勧められました。

 

 

勧められたと言っても、まあ、ほぼ「強制的に」ですよね^^;

 

 

入院して断薬させるとのことです。

 

 

というわけで、当時の担当医に紹介状を書いて頂き、その病院へ向かいました・・・

 

 

スポンサーリンク

閉鎖病棟にも色々あるのを初めて知りました

 

私が入院させられたのは、閉鎖病棟の中でも一番ひどい状態の人が入る、檻の中です^^;

 

 

檻には常に鍵がかけられ、脱走できないようになっています。

 

 

小さい部屋の中に、ベッド代わりの青いマットと、トイレ(洋式)の便器があります。

 

 

実はこのトイレって、「小」の時にはそのままなんです。・・・

 

 

「大」の時だけはブザーを押してナースに流して貰います。

 

(まあ、臭うからでしょうね^^;)

 

 

 

檻と言っても前の部分だけで、横は隣に入っている人が見えないように壁になっています。

 

 

水が飲みたくなったら、ナースに頼んで自分で用意していたペットボトルを渡してもらいます。

 

 

檻の棒と棒の間(?)は結構幅が広いので、ペットボトルくらいなら鍵を開けずに間から渡してもらえます。

 

 

スポンサーリンク

面会や洗顔の時はどうするの?

 

夫は毎日仕事が終わると面会に来てくれました。

 

 

面会の時には鍵を開けて、夫も一緒に檻の中に入り、また鍵がかけられる。という感じですw

 

 

結構自宅から遠い病院だったのですが、毎日毎日来てくれて、本当に嬉しかったのを覚えています。

 

 

夫の顔を見るだけでも落ち着けました。(アイスも買ってきてくれたし

 

 

 

洗顔の時にも檻の鍵が開けられ、すぐ近くにある洗面所で歯磨きや洗顔を済ませたら、また檻の中に入れられます。

 

 

スポンサーリンク

薬が飲めないので眠れないのに怪しい声が聞こえる

 

 

不眠症なので、薬を飲まないと眠ることが出来ないのですが、たまたま隣の檻に入っていた女性(Aさんとします)が、夜になると変な声をだすんです。

 

 

 

なんていうか・・・お腹の底から出す感じの「ああああ」とか「おおおお」とかそんな感じの音程の低い声です。

 

 

ナースが「Aさん!夜中なので騒がないでくださいね!」と言いに来ても、

 

 

「霊を身体から出さないといけないんです」と。霊を出す・・・って^^;

 

 

そんな感じの毎日で、日中は何も出来ないので青いマットの上に寝ころがりぼーっとしているだけだし、

 

 

夜には隣のAさんの「あああああ・・・」という奇妙な声が聞こえるし、薬は無いし、本当に眠れませんでした^^;

 

 

 

そういう生活を4~5日続けたら、ついに檻から出させて貰うことが出来ました!

 

 

 

隣のAさんが「え!なぜあとから入ってきたあの人のほうが早く出られるの?」という顔をしていましたが、私は薬断ちだけだし^^;

 

 

スポンサーリンク

檻ではなく普通の閉鎖病棟

 

次は、上の階の5人部屋の閉鎖病棟です。

 

 

一見、普通の病棟のようですが、携帯電話はナースステーションの中で、メール受信のみ。

 

(何故か送信は×でした)

 

 

 

私はこっそり「靴下ほしい」とか夫にメール送信してましたけどね^^;

 

 

ナースステーションにも鍵がついていて、出入りする時には許可が無いと駄目でした。

 

 

緑の公衆電話が休憩室っぽいところに置いてあったので、電話をかけたい時の為に10円玉かテレホンカードを用意していました。

 

 

週刊誌が読みたい時には、1階に売店があるのですが、さすがは閉鎖病棟。

 

 

 

自分で買いに行くことは出来ないので、ナースにお金を預けて買ってきてもらいます。

 

 

 

週刊誌が手に入ると、元々読書は大好きなので、日中の時間は週刊誌で潰すことが出来ました♪

 

 

夜には夫が面会に来てくれます。

 

 

相変わらず私の大好きなハーゲンダ◯ツのアイスを買ってきてくれるので、食堂へ行って食べ終わるまで夫と色んな話をします(^^)

 

 

嫌だったのは食事の時間ですね・・・

 

 

 

いつも決まった席ではなく、空いている席に自由に座るタイプでしたが、私は大勢で食べるのが苦手なので(団体行動が嫌い)本当に嫌でした。

 

 

 

お風呂は週に2回くらい、男女別に時間を設けて入ることが出来ます。

 

 

でもお風呂も知らない人と入るのは嫌いな私・・・(ワガママ?)

 

 

だから正直、温泉とか銭湯も好きじゃないんです><;

 

 

昔は殆ど銭湯だったらしいですが、私が小さい頃にはもう家にお風呂があったので、本当に良かったです(^^)

 

 

話がずれましたので、元に戻します^^;

 

 

スポンサーリンク

眠れないってどんな感じ?

 

不眠症の人は薬を飲まないと眠れない。というのは当然なのですが、でも全く眠れなく何日も過ごすわけではないんです。

 

 

それでも、夜中のナースの巡回の時にはいつも目は覚めていて「お疲れ様です」と声をかけたりしていたら、ナースが驚いて「え!眠れないの?」と^^;

 

 

はい。眠れないので起きているわけなのですが、それでも人間7日間も全く眠れないわけではありません。

 

 

 

普通にゆっくりと眠れることは無いのですが、でも一瞬寝たりはしているんです。

 

 

その証拠に、ふと気づいた時に時計を見てみると、30分くらい進んでいたりしますし、30分ではなくても5分くらい進んでいたりします。

 

 

なので、ちょっとは眠れているんですよ(^^)

 

 

スポンサーリンク

大人なのに薬を飲ませてもらっているのを見ていた

 

私は断薬の為に入院していたのですが、他の患者さんたちは精神病の治療の為に入院していたので、勿論薬を飲みます。

 

 

 

でも、患者さんに渡してしまったらきちんと飲んだか確認が出来ないので、ナースステーションの前にひとりひとり並んで、口を開けて薬を飲ませてもらっています。

 

 

 

飲み終わった後には、ちゃんと飲んだよー!という証拠に、また口を開けて見せないといけないんです。

 

 

その様子がとても不思議でしたねえ^^;

 

 

 

他の患者さんたちに「るなさんはどうして薬を飲まないの?どうして入院しているの?」と聞かれ、困った覚えがあります^^;

 

 

スポンサーリンク

ナースに言われた一言

 

仲良くなった同室の患者さんと廊下でお話している時に、ナースに言われた一言があるんです。

 

 

そのナースは私の右腕を見て

 

 

「あら~!こんなに切っちゃって!!・・・せっかく親からもらった身体なのに。皮膚移植という手もあるけど、あなたは一生この傷を抱えて生きていきなさい!」

 

 

と言ったのです。

 

 

 

まあ、かなりぐちゃぐちゃに切り刻んでましたからね^^;

 

 

でもそのナースに言われたからではありませんが、私は一生皮膚移植はしないつもりです。

 

 

理由は、この傷はどれだけ私の心が痛んだか、という証拠だから。

 

 

生きるために、正常を保つために切るしか無かった。

 

 

 

なので、この傷は一生このままにして生きていきます。

 

 

スポンサーリンク

1階の売店へも行けるようになった

 

そのうち、1階の売店へ1人で行くことも出来るようになりました。

 

 

「売店へ行ってきます」と言うと、ナースステーションからエレベーターへつながるドアの鍵を外してくれます。

 

 

何の雑誌を買おうかなあと見に行くと、なんと!私の大好きな焼きうどんが売っているではありませんか!!

 

 

当然、めちゃめちゃ食べたいです(^q^)

 

 

でも、病院の食事以外禁止なので、買うことは出来ません(;_;)

 

 

渋々、雑誌だけ買って戻りました・・・_| ̄|○

 

 

スポンサーリンク

外出が出来るようになった

 

病院のすぐ近くにドラッグストアがあったのですが、入院してだいぶ落ち着いてきた頃には外出も出来るようになりました。

 

 

私はすぐに迷子になるし、ひとりでは不安なので、同室の仲良しさんと一緒にでかけました(^^)

 

 

ナースステーションに、外出する時に名前と時刻を書く用紙があるので、そこに記入します。

 

 

私は瓶のフリーズドライコーヒーとプリンとヨーグルトを買いました♪

 

 

プリンとヨーグルトは自分が食べるためで、瓶のコーヒーは家でいつも飲んでいたマキ◯ムでしたが、セールになっていたので夫へのおみやげです(笑)

 

 

ナースステーションに戻ると、買ってきた品物をチェックされます。

 

 

プリンとヨーグルトはOKでしたが、瓶のコーヒーは病室へ持ち込んではいけないと取り上げられました。

 

 

理由は、瓶だと割れたら危険だし、凶器にもなるからです。

 

 

※精神科なので、病室に爪切りや綿棒すら「危険物」ということで持ち込み禁止です。

 

 

コーヒーの件は事情を説明し、夫が仕事帰りに寄ってくれた時に渡して貰いました(^^)

 

 

外泊もOKになってきた

 

最初は家に帰りたくても絶対に駄目!だったのですが、入院して2週間位経ったら、週末外泊OKになりました(^^)

 

 

勿論、夫に車で迎えに来てもらって自宅へ戻りました♪

 

 

途中でコンビニに寄ってもらい、焼きうどんを買ってもらって車の中で食べる私(笑)

 

 

あ~美味しい♪幸せ♪

 

 

 

久しぶりの自宅は、精神的にとても安定しましたw

 

 

病院は・・・患者は全員見た目にわかるほどの病人なので、いつも目がとろ~んとしています。

 

 

あとは目が血走っている人も居ます。

 

 

嘘ばかりついてみんなを困らせる人も居ます。

 

 

大人なのに別の患者との相性が悪い人がいて、廊下で子供のように寝転んでギャン泣きしている人も居ます。

 

 

病名はわかりませんが、まあ精神科なので精神の病気でしょうね^^;

 

 

更に1週間くらい経つと、外泊が2泊OKになり、そのうち退院出来るようになりました(^^)

 

 

病院代はどれくらい?

 

結局私は、1ヶ月も居ませんでした。3週間ちょいって感じですかねえ?

 

 

それで20万円はかかりませんでしたよ。

 

 

安いものです。

 

 

いや、20万円はめっちゃ高いですが、ODしてICUに運ばれると、1泊7万円でしたから^^;

 

 

救命救急なわけで、胃洗浄やほかの色々をやって頂けるので、1泊7万するんですね・・・

 

 

命を救っていただいて、今になると本当に感謝しています。

 

 

ありがとうございます(^^)

 

 

まとめ

 

退院時、ナースに「また心が辛くなったら、温泉にでも来るような気持ちで来てね!」と言われましたが、遠慮しときます^^;

 

 

しかし、まさか自分が檻の中(保護室)に入るとは思いませんでした。

 

 

これはまさに、貴重な体験と言っても良いでしょうね。

 

 

健常者の方は、まず体験出来ないでしょうから^^;

 

 

でもそんなこんなで、1年間で約100万円以上医療費がかかりました(;_;)

 

 

本当に夫には、迷惑をかけて申し訳ないと思っております。

 

 

お金のこともですが、毎日仕事で疲れているし別方向なのに病院へ来て顔を見せてくれたおかげで、私は元気になれました。

 

 

感謝してもしきれません。

 

 

ありがとう(;_;)

 

 

今回も、最後までお読み頂きありがとうございます(^^)

 

スポンサーリンク
専業主婦という名のニートのブログ

コメント